禁煙外来について
タバコが有害であることは広く知られております。
成分のうち特に一酸化炭素、ニコチン、タールの3つが以下の理由で特に問題となります。
■一酸化炭素は赤血球の成分であるヘモグロビンと結合し血液中の酸素飽和度を低くする。
■ニコチンは依存形成の原因となり、脳に存在するα4β2ニコチン性アセチルコリン受容体が大きく関わっている。またニコチン自体が血管の収縮を引き起こす。
■タールは肺がんをはじめ、喉頭がん、咽頭・口腔がん、食道がんの発生に直接影響する。
喫煙は以下の疾患と強く相関し、生活の質を大きく損なわせます
・複数の癌(肺癌、喉頭癌、咽頭・口腔癌、食道癌)
・狭心症・心筋梗塞 突然死、重篤な後遺症を残す
・くも膜下出血
・閉塞性動脈硬化症(ASO) 脚の切断に至ることもあります
・閉塞性血栓性血管炎
・慢性閉塞性肺疾患 生活の質の低下、在宅酸素に至ることも
その他気管支喘息や間質性肺炎などの呼吸器疾患
掌蹠膿疱症などの皮膚疾患など
以上のように様々な疾患と喫煙は関係していることが明らかになっています。
※ 禁煙は専門医の指導の下で
ニコチンには強い依存性があり、容易にその依存から抜け出すことができません。
自身の努力のみではなかなか禁煙は成功できません。
禁煙指導はそのため十分な経験と知識を要します。
禁煙は十分なトレーニングを積んだ医師、看護師がチームで行うことでより高い成功率になります。
当院では15年以上に渡り県立病院、長岡赤十字病院の禁煙外来を担当し、日本禁煙学会の専門指導医の資格を持つ医師が担当します。
使用する薬剤は主にチャンピックスという内服剤になりますが、薬剤はあくまで禁煙補助具です。医師との面談や看護師の指導による意識変容が重要になります。
禁煙外来は厚生労働省の指定したプログラム期間(12週)で行うものです。
上記治療で約7割の方がプログラム終了までに禁煙ができるようになります。
しかし、その方々の半分は1年以内に再喫煙します。禁煙は継続してこそ成功です。そういった点からもどう意識づけするかが重要になります。
ぜひ一度ご相談ください。
当院禁煙外来は平成30年5月から開始します。
月、水、金の午後16時~17時での完全予約制です。
禁煙をお考えの方は、まずはお電話をください。
外来の流れ
① 電話、窓口で予約
② 窓口で資料を受け取る
③ 初診で約15分の問診と呼気一酸化炭素チェック
④ その後診療開始(初回診察は15分ほどかかります)
⑤ 毎回の外来で5分の問診、呼気一酸化炭素のチェックを行い診察
⑥ 最終外来で今後禁煙成功の有無を確認する
ぜひ禁煙を成功させてください。
費用
ニコチン依存症管理料に基づきます
初回 230点
2~4回 各 184点
5回目 180点
1日の予約は最大2名までとさせていただきます。