高山病予防に関して
高山病予防に関して
高山病とは
高山病は、登山に限らず、短時間での高度変化で発症します。高地に渡航される際には、登山の経験の有無に限らず発症する可能性があります。一般には高度3000m以上で発症することが多いのですが、体調によっては2000mぐらいでも発症します。
症状は
軽症 : 頭痛、吐き気、倦怠感、眠気
中等症 : 激しい頭痛、嘔吐、寒気
重症 : 意識障害(脳浮腫)、呼吸困難(肺浮腫)
まず予防のための高地順応が大切です。
標高の高いところ、特に3000m以上にはいきなりいかず
ゆっくりと体を慣らしてください。
それでももし上記症状がでたら、休息をとり、それでも改善しなければ下山するようにしましょう。
予防薬(ダイヤモックス)について
ダイアモックス(アセタゾラミド)には脳の血管を拡げる働きがあります。脳の血管が拡張すると脳内の血流が増すため、高地で生じる脳内の低酸素状態が改善されます。また、ダイアモックスを服用すると呼吸中枢が刺激され、呼吸回数が増えるため、血液中の酸素の量が増えます。
ダイアモックス予防内服適応は
登山に行く方すべてが適応というわけではありません。
3000m以上の高地に行く場合には予防投与を検討してください。
特に
緊急事態などでやむを得ずすぐに高地に赴く必要のある方
以前高地で高山病経験のある方
にはおすすめします。
予防内服は
高地に行く前日から4日間
朝夕で各ダイアモックス1/2 錠(125㎎です)を内服してもらいます。
もし登山中に上記症状が出たときは
朝夕各1錠(250㎎)となります。ただし、症状が悪化する場合には
ダイアモックスの効果は期待できませんので休息・下山を検討してください。
診療代
自由診療 診察料+処方箋 2000円(税込み)
ダイアモックスは1錠250㎎で薬価が23.3円です
処方は予防量として
4日分(1日250㎎ 分2)+予備2日分で処方箋を出します。